季刊エス79・SS(スモールエス)71読了&掲載感想
- 削木

- 2022年11月26日
- 読了時間: 7分
皆様お久しぶりです、管理人の削木です。紅葉が色づいてきたり温かい飲み物が恋しくなったり寒さか本格的になってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、大変遅ってしまいましたが季刊エスVol.79号とSS(スモールエス)Vol.71の掲載告知と読了感想です!今回二冊まとめてざっくりの読了感想なので短めです。自分のピックアップした記事多めなので相変わらず偏読っぽい印象ですがご了承願います。
まずは季刊エスVol.79号について!

今号はgomzi先生が表紙を担当!ラテひげのついちゃったゆるふわ女の子のバストショットがキュートな表紙が目印でした。ラフの段階だともっと表情豊かな案がありましたがシチュエーションを考えて今回の表情に決定したのだそう。デッサンに基づいた繊細なタッチはもちろんですが、個人的に驚いたのは最後の仕上げで一度表示をモノクロに変えてイラストのコントラストの微調整をしていたことでした。そういえば絵が上手い人はカラーのイラストをモノクロに変換したときも周りがぼやけずしっかりと白黒のトーンが美しくでるという話を聞いたことがあります。カラーの絵がぼやけてしまう印象があったりする場合、モノクロにしたときにトーンが全体的に似通ってるクセがあるのでカラーイラストを仕上げる前に、モノクロでインパクトがあるかどうか確認すると良い……という話はどこかのメイキングでも取り上げられておりました。全体的に光や空気感がふんわりと柔らかい印象なのにしっかりと女の子の存在感が感じられるのはgomzi先生のこういった仕上げの丁寧な確認作業の積み重ねによるものなのかもしれません。
イラストのメイキングコーナーもまた見応え満載で、もこもこ先生の透明感溢れる髪の毛や繊細な翅を再現したコピックイラストや、みなはむ先生の呉竹筆ペンを使った修学旅行の風景を切り取った一枚絵、様々な画材の活用方法が拝めて今回もまた参考になる記事ばかりでした!まくらたなみ先生のデジタルイラストメイキングも、黄色やオレンジをベースにした温かい色合いと紺色の温もりのある影が、昼下がりのお茶会の穏やかな時間を感じさせてくれました。
今回の掲載告知ですが、カラーイラストコーナー『Star S』に今回「食欲の秋ですな」を掲載させて頂きました!ありがとうございます!!


編集部様より、帽子のデザインと女の子のパンケーキの頬張りっぷり、肩に乗ってるリスくんについてコメントを頂いてしまいました…!コメントをもらえると自分が制作のおいて頑張った点、工夫したところをしっかり見てもらえてることが分かってより嬉しくなるので、やっぱりコメントをもらえた時は感動もひとしおでした。今回帽子のデザインは鹿モチーフをベース角を木の枝に見立てて木の実などの装飾を施したのですが、お分かり頂けたでしょうか。リスくんは最初はいなかったのですが肩が寂しいな~と思って後から描き足しました。木の実を頬張る姿が可愛く描けて良かったです。お陰様で「食べ物を一緒に美味しく食べることは人も動物も関係なしに楽しめること」というメッセージ性も持たせることができたのかなと。食欲の秋、来年もテーマにして何か描きたいです。
そしてモノクロのフリートーク投稿コーナーの「space S」にてイラストを掲載させて頂きました!ありがとうございます!

スマホアプリ「mocri」は本当に作業しながら通話できる夢のようなアプリなので手を止めずに作業できたり創作の同志様と語ったりできて毎回お世話になってるツールです。実際に無職で漫画ばっか描いてる時も励ましのツールになりました!今後とも愛用していきたいですね…!
次はSS(スモールエス)Vol.71の掲載告知と読了感想について!

今更ですが前号からサイズがA4に変わってました。郵送費の都合なのだそうですが馴染みのあるサイズに変わったことで、コンテンツの配置や記事の見出し、投稿イラストの掲載比率も少しばかり変わりましたね。今まで投稿イラストの縮小比率は1ページに対して4分の1、5分の1掲載がおなじみだったのに対し今度は6分の1、9分の1に比率が変わったので少し投稿者様のイラストが小さくなったかな~と危惧してましたがその分作品が多く掲載されるようになったってことで!サイズがスマートに変わっても中身ぎっしりのSSをこれからも愛読していきたいです。
今回表紙を担当したのははむねずこ先生!ツインテとイチゴのモチーフが目を引く地雷系ファッション女子の上目遣いが目を引く表紙です。はむねずこ先生の描かれる女の子たちは可愛くも仄暗く哀しみの漂う雰囲気が魅力的で、更に背景が物語性と奥行を感じさせてくれていました。はむねずこ先生曰く、「可愛い」の究極が「姫」なのだそうで地雷系の肌見せのファッションに魅力を感じ、イラストを見ても女の子の影のある雰囲気にリアルな肌をチラ見せする服装が、薄暗い奥行きのある背景と見事にマッチさせておりそこに独特の世界観を生み出しているのが分かりました。
今回のメイキングコーナーも真似したくなるテクニック満載です!時雨先生の赤と水色、茶色を基調とした魔女っ娘のカラーリング、夏目レモン先生の呉竹画材を活かしたモノクロイラストは空気感と奥行、光と影のコントラストが圧巻の一枚!
呉竹メイキングといえば先程のみなはむ先生の一枚絵でも紹介されていましたね。それもその実、呉竹は今年で創業120周年だそうで今季の雑誌に画材のメイキングが紹介されていたのはその企画とのこと。呉竹筆ペンは描き心地が良くてムラも出にくくしっかり黒の出る筆ペンシリーズで定評があります!安価で手に入るのが嬉しくて、以前私もアナログイラストで大変お世話になりました。最近はデジタルに変更したり画材を変えた影響であまり使っておりませんが、また機会があったらまたイラストに取り入れようかな…と画策しております。
続いて掲載告知について!今回カラーイラスト投稿コーナー「Sky S フリー」にてカラーイラストを6分の1ページ掲載、モノクロイラスト投稿コーナー「Sea S テーマ」にてモノクロイラストを掲載させて頂きました!ありがとうございました!


カラーイラスト6分の1掲載は悲願だったので達成感もひとしおでした。特に背景のマスキングテープを細かくタイル貼りして宝石を作るのは骨の折れる作業でしたが、鉱物の光の当たり方、ハイライトの演出、マスキングテープの重ね張りによる表現は以前から自分の課題として頭の片隅に置いていたので、今回挑戦して作品にアウトプットした甲斐がありました。お陰様で、アナログイラストの技法やデッサンの方法について技術の幅が広がった気がします。他にもドライフルーツや民族衣装、バスケットなどエスニックモチーフも描けるようになったので、これからもイラストに取り入れていきたいです。


モノクロイラストのついては、額縁のレリーフや昆虫の幾何形体など幾何学模様を活用したイラストを描きたいな~と思って思いついた一枚です。関節の付き方や翅の模様が案外定規を駆使したり左右対称に描かなきゃならなくて、なんとなくメカニックに通じるデッサンが必要なんだなと痛感しました。妖精の標本に見立てて並べて配置しましたが、今度は動きのある描写でも描いてみたいですね……!
そして来号の季刊エス、SS(スモールエス)の投稿について!季刊エスも執筆が終わりSSの方も投稿完了しました。特にSSは次回のテーマが「男子の可愛さ」なのでそれぞれの作家さんのフェチがまた臆面もなく伝わってくる作品に彩られそうで、今からワクワクしております!投稿作品について、進捗の一部をチラッと。


最近物価や税金が上がったり気温の変化による体調不良が襲ってきたり、日々の生活でも些細なストレスを感じずに居られないこのご時世ではありますが、その中でも少しずつ楽しみを見つけて、笑って過ごせたらこれほど良い生活はないかなと呑気に構えています。社会人に復帰して2か月経った今日この頃です。
次回の更新は1か月後になりそうですが、次回もまた好きなことをつらつら綴っていこうかと!寒さにお気をつけて皆様ご自愛くださいませ!ではでは!!
2022.11.26 削木





コメント