SS(スモールエス)Vol.78読了感想と掲載告知&『ALLESVol.39』掲載告知
- 削木
- 2024年9月17日
- 読了時間: 7分
皆様こんにちは。
ものすごく間が空いてしまいましたが、管理人の削木です。生きてます。
7月から8月にかけての酷暑が終わり、少しずつ低気圧による台風が猛威を奮い、9月に入ってようやく夏本番になり虫が顔をちらほら出し始めましたね。(夏とは?)
盆休みと仕事先のバイト研修の業務が続いて私生活が激務に追われていたため(言い訳)あまり気持ちの整理ができずにブログを綴る間もありませんでしたが、気温が落ち着いて心の整理ができる準備が整ったためちょっとずつ掲載告知と雑誌の読了感想をまとめていこうかと思います。
2か月以上期間が空いてしまい量も少ないですが、伝えたいことを少しずつ。
さて、まずはSS(スモールエス)Vol.78の掲載告知と読了感想です!いつも通り自分のピックアップした記事多めなので相変わらず偏読っぽい印象ですがご了承願います。
未読了の方はネタバレご注意願います!

今回表紙を担当したのは、鮮やかな水彩で煌びやかな光と透明感を生み出す優子鈴先生です!夏らしい西日を思わせるようなオレンジ色の光とターコイズブルーの差し色がまぶしいドラマティックなライティングが目を引く一枚絵です。グラスのオレンジジュースからもカランと音が聞こえてきそうな空気感も感じます。
優子鈴先生のインタビューによると、水彩を描いていると色が淡くデジタルイラストのコントラストに負けてしまうので、色の置き方や紙の白地の残し方などを工夫しながらアナログでしか出せないコントラストがしっかりした彩色方法にしていったとのこと。ドラマティックな陰影のつけ方はここからきていたようです。また、もともと原画を観てもらうことを重きに絵を描いていた優子鈴先生は展覧会で絵を観てもらった時の感動を大事にしているようで、生涯に寄り添ってもらえるような絵作りを心掛けているとのこと。それ故展覧会で絵を観てもらう活動はとても重要で、NHKのオンライン講座に挑戦したり海外の方から声をかけてもらったり、日本の外に出る活動も考えておられるようです。己が絵を観たときの感動や感性を大事にこれからも活動を続けてほしい、そんな思いが頭をよぎるインタビューでした。
「アーティスト」をテーマにしたスモールエスのイラストレーターさんの一枚絵のピンナップが目白押しです!絵描きからYoutuberに彫刻家と様々なアーティストが描かれているのでお見逃しなく!
また、とじ込み付録としてSS学園のキャラクターブックがついてきます!レギュラーキャラの全身像やキャラの詳細が描かれているのでこれを機にSS学園のファンアートを描いてみてもいかがでしょうか…!
メイキングも目白押し!ことりはな先生のコピックアクレアは淡く優しい色合いで女の子のカントリーな雰囲気を生み出し、なつき先生のターレンス・レンブラント透明水彩絵具では鮮やかな色合いとアンティークなモチーフの浮遊感が目に楽しい一枚絵です。
夏目レモン先生の呉竹ZIGメモリーシステムブラッシャブルズは、濃い色と淡い色が一対になってるペンの特性を生かし、水で伸ばしたグラデーションやコントラストを活かした楽器や髪の毛の質感が表現がかっこいいイラストです。なかやま先生のCLIP STUDIO PAINTのデジタル作画は構図やライティング、カラーリングがインパクト大で青年の視線と表情、ポーズが大胆でした。
どれも目を張るテクニックの宝庫でしたが、私、削木が個人的に最も興味を惹かれたのは蘆屋マキ先生のステッドラーカラトアクェレル水彩色鉛筆でした!なぜなら私がアナログカラーイラストを描くときに長年愛用してきた大好きな画材だからです…!芦屋先生が変幻に自在に操る水彩としての淡い色使いと滲みの表現方法と色鉛筆としての特性を組み合わせた技法に度肝を抜かれました…!水彩の滲みを活かした頭部のグラデーションや色鉛筆のタッチを活かした瞳や髪、花の柔らかなアウトラインなど、水彩と色鉛筆両方の長所を存分に活かした一枚絵ですので水彩色鉛筆ユーザーさんは必見です!もちろん私も参考にしてイラストを描かせて頂きます!久々の水彩色鉛筆、どんなアナログイラストにしようか画策中です…!
続いて掲載告知について!
今回カラーイラスト投稿コーナー「Sky S フリー」でデジタルカラーイラスト『縁日日和』を、モノクロイラストコーナー「Sea S Sense」ではアナログモノクロイラスト『夏も近づく』を掲載させて頂きました!ありがとうございました!


『縁日日和』では狐のお面やリンゴ飴、鬼灯を始めとする和小物に、提灯や風鈴、金魚やヨーヨー掬いといった縁日ならではのモチーフを組み合わせてデート風の一枚の絵にしました。実は過去に描いた『暑と涼、邂逅』の二人組の五年後の姿だったりします。ちょうどこちらのイラストを描いたのも5年前だったので…麦わら帽子に特徴があるので見比べてみてください。


『夏も近づく』はそれに続く「八十八夜」ということで茶摘みがテーマです。茶筅とか湯呑とか、お茶の和小物って渋くて趣があるだけじゃなくて意外とカラフルなんだなって描きながら気づかされた一枚でもありました。富士山を望む茶畑も意外と新緑の緑や晴天の青をどう表現しようか迷いました。茶摘み小町ちゃんも描いてて楽しかったのでまたどこかで登場させたいですね。
そして来号のSSの投稿について。
先月下旬に締め切り前に投稿を終えましたがいかんせん枚数が少なめなので心残りが…!
進捗を記録していたのでチラ見せ。今回は新たな塗りに挑戦したのでどうなることやら…!次号がドキドキです。

でも次号は20周年特大号なので沢山投稿、掲載枚数を上げてくださるそうです!これを機に迷ってる方も投稿してみてはいかがでしょうか…!新コーナー「クンストカマーSS」も始まったので新コーナーにも臨んでみるのも一考かと!
話が変わって、ここからは情報誌『ALLES』に関するお知らせです。
『ALLES』とはスクリーントーンでおなじみのICスクリーンさんが刊行してる情報誌であり、年に一回夏コミに合わせて刊行、無料配布されます。この雑誌ではICスクリーンを愛用されている作家さんのインタビューやイラスト制作、スクリーントーンやIC製品に関する情報が盛り込まれており、スクリーントーンを使ったイラストコーナーも載っています。今年でなんとVol.39です。
『ALLES』はIC製品を取り扱っている全国の画材店に無料配布で置かれているので、見つけたらお手に取ってみてください。スクリーントーンやIC製品に関する情報も盛りだくさんですよ!

『ALLES』には、連載されている読者投稿コーナー「アイシースクリーン活用法」にて読者が制作したアイシースクリーントーンを使ったモノクロイラストを掲載するコーナーがあるのですが、私も今回そちらに投稿しており、なんと「蚕さんのマルベリータルト」を掲載させて頂きました!ありがとうございました!!


瞳の中に薔薇トーンを活用したりマルベリータルトの質感のためにグラデーショントーンを貼る向きを変えて貼ったり、自分がイラストを完成させるために工夫したところを丁寧にコメント付きで拾ってもらえるので感動もひとしおでした…!これからも精進してアナログイラストを描き続けていきます!まだまだアナログも捨てたもんじゃありません。他に掲載されている方も、トーンを切ったり貼ったり削ったり意外な活用方法でイラストに質感や雰囲気を与えているので是非拝んでみてください。

そして!掲載者にはICさんから特別なIC製品のプレゼントが贈られます!ICさんありがとうございました!ネームノート、原稿用紙とても嬉しいです!これを機にまたイラスト制作や漫画制作に取り組んでみようかと。
さて、長くなりましたが今度お会いするのは「季刊エス」の発売と読了感想、かと…。発売が9/18なので明日ですね!月日が経つのは早い!
多忙な日が続いてなかなか言葉を整理できていない日が続いてますが、少しずつ落ち着いて、好きの気持ちを取り戻せたらなと思います。
では、近いうちにまたお会いしましょう!ではでは!
2024.09.17 削木
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