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RECTO VERSO GALLERYのグループ展に行ってきました。

  • 執筆者の写真: 削木
    削木
  • 2023年5月10日
  • 読了時間: 5分

更新日:2023年6月29日

皆様いかがお過ごしでしょうか、管理人の削木です。




さて、5月9日RECTO VERSO GALLERYのグループ展「Lime GREENの風に誘われて~夢が芽吹くとき~」1日目に行ってきました。今回は予告した通り、感想レポです。



本日、なんと主催者の富野さんとお話もできました!個人的主観を交えてですが、お聞きしたことも加えて感想をつらつらと。



今回私が展示した作品は、以前第16回ペンタブアートコンテストで準入選を取った一枚「祭七選!」と今回のDMに使った「LIME GREEN DREAM」、そして今回のために描き下ろした水彩アナログイラスト、「LIME GREEN TEATIME」の3枚です。会場にお越しになりましたら、どうぞよろしくお願いします!





茅場町駅の出口から歩いて5分のところにギャラリーに到着、4階に上がって扉を開けるとそこには私を入れて総勢19名の方のイラストが展示されておりました…!


三枚シリーズ構成の作品だったり、一つのテーマに絞った肖像画のようなイラストが続いていたり、好きなものにちなんで暗闇のモチーフだったり、テーマに沿って植物のモチーフだったり、初夏の季節や夢のテーマにちなんだ一枚絵だったり、それぞれの作家さんの魅力が発揮されており見入ってしまいました。



入口近くの机には無料配布のDMと名刺が。参加作家さんの制作されたものがそろっておりましたので、もらってきちゃいました。下の写真はその戦利品です。



そして展示されてた作品を見てきましたがどの作品も、作家様の好きなものやテーマ、得意とする技法や構図を活かしていて作家様の持ち味が活かされた素晴らしい作品ばかりでした!



しばらくしてから主催者の富野さんがいらっしゃって、今回参加されてる作家様は撮影OKとのことで特別に許可を頂き展示の様子を撮影させて頂きました!うちの子たちを綺麗に展示してくださって、感謝したありませんでした。本当に、ありがとうございます。





そこからはギャラリーについて色々お話を頂き、そこで驚いたのがギャラリーの展示空間の作り方でした。




RECTO VERSO GALLERYの空間は「ホワイトキューブ」という構成で作られているとのこと。



ホワイトキューブとは天井床四面の壁を漆喰や塗料などで白く覆い白い光を部屋全体に反射させて作品をどの面から見てもそのままの明度彩度色相で見せられるようにする手法のことだそうで、真っ白い空間のおかげで作品の魅力をありのままに鑑賞することができるのが強みだそうです。さらにRECTO VERSO GALLERYさんは壁に使ってる塗料などを特別に配合した特殊なものを使用しており、蛍光灯の光も壁の白に合わせて綺麗に反射できる特別なものを使用していることも教えて頂きました。


そして作品の魅力を損なわせないようにピクチャーレール(上から絵を吊り下げるための金属フックの付いたレールのこと)を使わずにピンで作品を留めているそうです。


空間や展示資材の選択の仕方に、より良い作品展示のための心意気を感じられました。


ギャラリーを活用した展覧会は、閉塞的なスマートフォンやiPhoneの画面で見るよりも開かれた空間のため自分の作品をより客観的に見られる良い機会になり刺激も受けられる特長があり、それが創作者の方にとっても良い刺激や発見につながる場になるのだと富野さんはお話されておりました。




本当に富野さんのお話しされた通りで、今回グループ展に参加して自分の作品について気がついたことがありました。



それは、他の作家さんがバストアップやウェストアップのような肖像画的な構図が割と多いのに対し、自分のは描き込みが多くロングショットの一枚絵が多いということでした。

富野さん曰く漫画イラストはキャラクターを描くことが多いので人物の表情や仕草に焦点を当てる構図が必然的に多くなるのではないかというお話でした。確かにキャラクターを動かすことが命の漫画ならそれは自然と行きつくのかもしれません…!私の場合描き込みがとにかく大好きなので複数のキャラクターやモチーフを詰め込んだりするのが自ずと一枚絵にフェチとして表れていたのかもしれません。客観的に見るって、大事だし面白いなって実感した瞬間でした。



実は今回額装の都合で1センチほど絵の外側が隠れてしまうという大失敗を侵したのですが、富野さんのお話によると同じ悩みを持っていた作家さんが他にもいたようで、しかも私と同じく背景や小物の描き込みやロングショットを持ち味にした作家さんだったそうです!創作に対して好きなものや得意な構図が同じだと、悩みどころも重なるのかな~と親近感が沸いた瞬間でした。




また、色々お話させて頂く中で、温かいお言葉も沢山頂きました。



過去に大学で油彩画を描いていたことを話したら、アナログ水彩やデジタルでも仕上げられてて、扱いの違う画材で沢山絵を仕上げられてて器用とお褒めの言葉を頂きました。恐縮です…!

途中で絵筆を折って辞めてしまう作家さんもいるけれど、ずっと続けて描くと上達してくることや作家自身の魅力が出てくるので続けていくのは大事なのだということ、継続は力なりなのだということをお話されておりました。私の一枚絵を見て、毛色の違う画材でここまで表現できるもの、やはり描き続けてきたからなのでは、と激励のお言葉を頂きました。富野さん、本当にありがとうございました。




お声かけして下さったのも、色んな作風の作家さんに会ってみたいからという理由で、沢山のネットの海から探し当ててお声かけしてくださったそうです。本当にこれは創作による貴重な「縁」なんだなって実感しました。




人生初の漫画イラストグループ展の参加でしたが、沢山の刺激を受け、素敵な出会いとなった一日でした。これからもまた機会があればRECTO VERSO GALLERYさんで展覧会が開かれたら参加したいなと考えております。そしてまた他のギャラリーさんとご縁があれば、グループ展に参加、あるいは個展を開きたいと考えております。


これからも、元気なうちはまだまだ絵を描き続けていこうかと思います。



ここまで読んでくださって、ありがとうございました。それでは、また!



2023.05.10 削木





追記



私が来る数時間前に、母が見に来てたそうです。

時間を作って、見に来てくれてありがとう。



【2023.06.28 追記】

大変遅くなりましたが、こちらが後日RECTO VERSO GALLERY様が送ってくださった展覧会の写真です!








白い空間だと作品の良さがさらに際立つのが分かります…!本当に貴重な機会を、ありがとうございました!


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©2020.06.01 削木

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