9/16(土)~9/22(金)『アナログ×デジタル展2023』.後編
- 削木
- 2023年10月3日
- 読了時間: 5分
こんにちは、削木です。
続きまして、『アナログ×デジタル展2023』レポート、後編です。
今回『アナログ×デジタル展2023』、初日の16日も行きましたが、一日ではどうにも物足りなかったので別の日にももう一度9月21日に来廊することにしました。
展覧会は会期に何度見に行っても面白いので!
21日の昼下がりに来廊したところ、なんと偶然にも今回AAAgalleryのグループ展に参加していたあーティルトのシュガーさんとまがいさんにお会いしてしまいました!
シュガーさんはアナログ×デジタル展に参加されていたのですが、まがいさんはお隣のスペースで開催されていた『ゆるふわ展』に参加されていた方でした。『ゆるふわ展』も作家様の生み出したゆるくてカワイイ創作キャラクターが思い思いに描かれていて素敵な展覧会でした。
今回のルポは、お二人から頂いた貴重なお話が中心です。ルポというよりインタビューに近いかもしれません。創作者としてとても勇気づけられたので、お二人の展示の様子を少し紹介しつつ、綴っていきたいかと。
まずは展示作品の様子から!
ご本人様からも撮影許可を頂いたので、展示の様子を写真に収めちゃいました!
シュガーさんはパステルで描いた柔らかい天使の一枚絵が印象的でした!天使の透明感のある乳白色の柔肌や背景の優しい光から絵本の世界を想起させます。

まがいさんはオリジナルのお化けのキャラクターがメインの油彩画を展示されていました!油彩画の厚みや絵本のようにめくることのできる立体仕様など、平面だけでは終わらない魅力があります。

私はお二人がお話しているところに混ぜて頂いた感じなのですが、創作者としての貴重なお話を聞かせて頂きました。
まずはシュガーさんから頂いたお話から!
シュガーさんは主婦の合間に創作活動しており、絵本展のコンテストに応募しつつ創作をたしなんでいるとのことで、天使の柔らかいパステル画も独学で画材の使い方から学んだとのことなので驚きでした!また、絵本向けの絵を描くだけでなくYouTubeで本の読み聞かせもUPしていらっしゃるとのこと。本の世界に浸ることの楽しさを一枚絵と音声両方の手法で発進させていることに驚きました。
このように本を読む楽しみを追究するきっかけの一つが幼少期の思い出にあるらしく、シュガーさん曰く、母親があまり本が好きでなかったらしく絵本に対する憧れが募りご自身で表現するようになったとのことです。幼少期の反動が影響しているとご本人は語っておられましたが、その分を独学の描画に昇華できるのが本当にすごい…!
また、画廊のグループ展に参加することに対する想いについてもお話頂きました。シュガーさんはコンテストに応募して落選してしまった際、その一枚絵がそこで出番が終わりというのがもったいないので個展やグループ展などの発表の場を設けて外に発進させても良いのでは?という考えでよく自分の描かれた作品を外に発表してるのだそうです。自分の作品をコンテスト以外で発表させて色んな人に閲覧してもらえる作品の晴れ舞台(?)のような場所を自分で発掘すること、自分自身で作ること、作品発表の大切さについて、感銘を受けました。私も雑誌への投稿作品が載らなかった場合、その作品をサイトや展覧会で発表したりグッズにそのまま転用したりしてるので…!公募に作品を投じてる身として、沁みるお話でした。
続いてまがいさんのお話です!
まがいさんは小さい頃から温めておいたオリキャラを持っており、今回発表した油彩画作品の中にもその子がお顔を見せてました。まがいさんの作風は夜や暗闇の背景がホラーな作風もありますが、キャラクターの簡略化されたおばけのフォルムが愛らしく心が落ち着く印象もあったので、バランスが絶妙だなと思いました。また、親御さんが文化人ということもあり、特に宮沢賢治にインスピレーションを多く受けたそうです。ゆるいキャラクターの造形もそこから由来しているのでしょう。
まがいさん曰く、小さい頃からそのキャラクターが大好きでよく描いていたら周囲からの視線が気になったそうで、周囲を気にせず描きたいという少し鬱屈した想いもあったそうです。それでもそのキャラクターを忘れずに愛し続けて、大人になってからこうして油彩画に生命を吹き込んでいるのだからやっぱりすごい!よく筆を折らずに継続できたなと感服仕りました。
また、描画歴に関してもお話頂きました。高校の頃画塾に通っていたのですが受験向けの長期戦対策に挫折、でも絵を描かずにはいられなかったため結局は美大に行きそこで絵の描き方を学んだそうです。その後、視覚などに障害を持っている人向けの描画ワークショップなどをやってみたところ、インクや紙の「匂い」、紙や筆を持った時の「感触」や「重さ」、ページをめくった時の「音」に沢山の感動を覚えた人たちがいることを知り、それ以降「触って感じられる絵」を作る取り組みに積極的に携わっているそうです。展示に手でめくれるキャンバス絵本が展示されてたのもその取り組みの一つだそうです。最近は光るキャンバス絵本にも挑戦してるそうですが油彩絵具の油分のせいで発火してしまうのが悩みとのことですが、いつか実現して欲しいものです。
こうしてお二人のお話を聞くと自分にも思い当たる節がいくつもあって、応募作品の発表の場、幼少期からのインスピレーション、周囲の視線が気になること……同じ悩みや希望を持って絵筆をとっているのは自分だけではないのだということを教えてもらいました。
画廊を後にしてお二人は横浜観光に行ったそうです!私はとあるイラストの締め切りの都合で解散してしまいましたが、お二人はその後の観光も楽しめたかと思います…!
長くなりましたが、シュガーさん、まがいさん、貴重なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。また、ブログでの紹介許可もありがとうございました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
最後に!お二人の活動場所のリンクです!
シュガーさん…X(旧Twitter):@22nyanya_sugar
Instagram:@ange_bleu_en_sucre
まがいさん…X(旧Twitter):@mgi_mm
いつかまたどこかの展示会で一緒になったら、お二人にお会いしたいです。
2023.10.03 削木
追記
とあるイラストの締め切りが~と呟いたので、一部分制作過程だけお披露目します。
言い訳がましいですが!事実なので!
ちゃんと完成した姿が日の目を見えることを願って…!

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