SS『イラストフェスSP』に行ってきました
- 削木

- 2023年8月17日
- 読了時間: 8分
こんにちは、削木です。
日本全国では酷暑、さらには台風による落雷大雨と悪天候が続いておりますが、皆様ご無事でお過ごしでしょうか。
さて、前回のブログの予告通り季刊エス・スモールエス主催のイラスト展『イラストフェスSP』に8月1日に行ってきました!今回はそのレポート……というか個人的な感想です。
最近私生活が多忙なのと次号のスモールエス投稿用の執筆も立て込んでいたため2週間以上も遅れてしまいました。更新を心待ちしていた方、誠に申し訳ございませんでした。
主観でしか語っておりませんがイラフェスに行ってきた方も行かなかった方も、少しでも読んで来場気分を味わって頂ければ幸いです。
今回のイラフェス、詳細はこちらです!↓
【 イラストフェスSP(エスピー)】
会期:2023年7月28日(金)~ 8月6日(日)12:00~20:00
※最終日は17:00まで
会場:デザインフェスタギャラリー EAST 101
東京都渋谷区神宮前3丁目20-2
入場料:無料
HPリンク先はこちら
参加作家様はいつも季刊エス・スモールエス誌面で作品や表紙をお披露目されている作家様ばかり!メインビジュアルイラストは望月けい先生が担当!鮮烈な赤とモノトーンの無機質さが目を引く一枚絵であり、時代を先取りするエスのトレンディな魅力も感じられます。
会場「デザインフェスタギャラリー EAST 101」は、最寄り駅がJR山手線「原宿駅」から竹下通りを抜けて小路に入ったところにありました。竹下通りの人混みの多さや小路の多国籍文化の混ざったお店の立ち並ぶ道のりを抜けてだったので、繁華街の慣れない雰囲気少し緊張しました。原宿は若者の流行文化やトレンド、様々な多国籍文化が取り入れられて色々な文化が混ざった街という雰囲気で、少し令和の流行を街という空間で表現した印象が感じられました。
ほどなくして会場に到着すると、会場には沢山の展示されたイラストが!お祝いの花はもちろん、季刊エス・スモールエスでお馴染みの作家様からのイラスト、直筆の色紙、お祝いメッセージで壁面が埋め尽くされていていました!更にお祝いメッセージには季刊エスのインタビューで見かけた著名な脚本家やビジュアルアーティストさんまで……!大御所のアーティスト様がこぞって集結されていて圧巻の空間でした。

中央の机には季刊エスやスモールエスのバックナンバーが広げられていて有名作家様のイラストが沢山紹介されておりました!私が初めて購読した号のスモールエス(14号)も見開きページが広げられていて懐かしい気持ちになりました……!初めてスモールエスを買った時からもう10年以上経つのかとノスタルジーを感じたり、作家様の今と昔の絵柄の違いに驚いたりして、「絵って描き続けるとやっぱり変化して洗練されてくるものなんだな、時代を映す雑誌なんだな」と思いにふけってしまいました。刊行されてから20年の歴史を築き上げてきた季刊エス・スモールエス、これからもお絵描きを愛する方々の拠り所として飛躍していって欲しいものです。
改めまして20周年、おめでとうございます。
そしてもう一部屋の展示会場に向かうと、季刊エス・スモールエスの愛読者の方々からの直筆お祝いメッセージがズラリ!前号のスモールエスで募集していた20周年お祝いメッセージのハガキが沢山並んでおり、私が執筆投稿したものも展示されておりました。僭越ながら、えすまるとえすちゃんを描かせて頂きました。編集部様、本当にありがとうございました。


投稿ハガキだけでなくなんとその場でペンや画材、カードを使ってメッセージを描いて壁面に貼るというコーナーもありました!壁面には来場された方々の直筆メッセージカードが沢山貼られており、可愛い大判の付箋に綴られたメッセージからイラスト入りのハガキまで、沢山の方々に愛されているんだなということを感じました。
お祝いメッセージも会場内で直筆できるということで、私も執筆してきました!久々のコピックで服を汚したり慣れない画材で線を手でこすって伸ばしかけたり色々バタバタ焦りましたが楽しい時間でした!懐かしいアルコールの匂いに浸ってもっとゆっくり描きたかった……!ちなみに今回執筆したオリキャラはスモールエス73号にも投稿した子です。Pixivのアイコンにも現在使っているので見かけられた方はよろしくお願いします。

描き上がったメッセージカードは会場スタッフさんにお渡しすると貼ってくれるとのことだったので話しかけたところ、なんと私以外の愛読者様がちょうど来訪されており水彩絵具のポートフォリオをお披露目しておりました!図々しく覗きに行ってみたところ、その方はTwitterでもメーカー別の水彩絵具の使い方や効果、質感を紹介してくださっているホネ山さんという方でした!その方は個人ブログ『水彩絵具使ってみた!ドットコム』で各メーカーさんの水彩絵具を扱って紙による効果や発色、画材との相性の違いを研究、検証しており、今回見せて頂いたポートフォリオはそのまとめでした。発色の違いを分かりやすく見せており、Twitterでも皆様は見たことがあるのではないでしょうか…!
ホネ山さんの『水彩絵具使ってみた!ドットコム』のページはこちらです。(リンク先HP)
ホネ山さん、お忙しいところお相手して下さってありがとうございました。また水彩イラスト描く機会にHP覗かせて頂きます。
ホネ山さんとのお話の後はスモールエスのスタッフさんと色々お話させて頂きました。今回「会場にいらっしゃった投稿者、読者の方気軽にお声かけください」とのことだったので名刺をお渡ししたり季刊エス、スモールエスについての意気込みなどを語ったりなど色々はしゃいでしまいましたが親切に一つ一つお話を聞いてくださいました。「いつもイラスト見てます!投稿ありがとうございます」「執筆したイラストがありましたら持ってきてください」「これからもイラストの投稿楽しみにしてます」などなど沢山の温かい激励のお言葉を頂きました。トチ狂って名刺落としかけたのもいい思い出です。エススタッフ様、本当に本当に、ありがとうございました。これからも季刊エス、スモールエスを愛読し続けます。
お話が終わった後も、スクリーンに映った絵師様のメイキングタイムラプス動画を鑑賞したり画集を覗いたりしてまだまだ創作意欲を膨らませる時間は続いておりました。ました。タイムラプスを見ると緻密な作業の繰り返しで、描いては直し、描いては直し、丁寧に土台を作ってから慎重に線を引き、色を塗り重ねる……気が遠くなるような作業の繰り返しと工数の多さに圧倒されました。神絵師の先生方のメイキングを拝見したりなかなかお目にかかれないイラストレーターの先生の画集を拝めるのは本当に貴重な機会だったので、絵を描くことの面白さも、自分の腕の未熟さも痛感した時間でした。もう一度、基礎からやり直さねばなと気を引き締めた瞬間でした。
最後はお土産コーナーにも行ってTシャツや画集、クリアファイルを購入してきました!どれにしようか迷いましたが、最終的にこんな感じのラインナップになりました。
全て大事な思い出の戦利品です。家宝にさせて頂きます。

今回無料配布されたパンフレットや冊子の中にはなんとスモールエス投稿者様の有志を募って「SS学園」のコピー本なるものまで…!原稿用紙のマス目のあしらわれた表紙がこれまた学生生活の1枚を切り取ったような雰囲気を醸し出してて編集者様のアイディアに脱帽しました。内容も漫画やイラスト、キャラ設定紹介など沢山の絵師様による思い思いのキャラクターの一面が描き出されててて濃密な一冊でした!こんな豪華な冊子がついてて本当に無料で入場して良かったのか……?と疑ってしまうほどでした。来場者の手土産にまでインパクトを残すとは、スモールエス、流石です。
これはイベント会場でPOPを見て知ったことでしたが最近スモールエスを発行してる出版社さんが「パイ インターナショナル」というところで、「パイコミックス」といったWeb漫画レーベルで有名な企業さんであり最近では季刊エス、スモールエスと提携してスモールエスのイラストレーターさんの個展などを開催しているそうで、近年のクリエイターさんの活動を広げることを理念に活動しているそうです。雑誌の編集さんや投稿者の方々の熱意はもちろんですが、雑誌などの紙媒体に限らずネットにおけるSNSや動画投稿サイトなどの様々なメディアを通じて創作活動の拠点を広げるスタイルが浸透している近年の創作活動においては、このような企業さんの協力や提携も季刊エス・スモールエスには必要不可欠となってきているのかもしれないと実感しました。創作活動の形態が変わってきても創ること、見ること、感動を共有し合うことを大事にする場所であることは季刊エス・スモールエスにとっての骨子なので、どんな環境になってもこれからも続いていって欲しいものです。
イラフェス会場で過ごした時間は、これまでの季刊エス・スモールエスの軌跡や創作の楽しみをぎゅっと閉じこめた濃密な時間でした。雑誌のこれまでの経歴これからのメディアを通じた在り方、イラストレーターの方々の進化の過程、絵を描ける喜びの凝縮、それらをまとめ上げた空間というのはなかなか見つからないものではないでしょうか。今回イラフェスに足を運んでみて、とても貴重な体験を得られました。
また今後もこのような展覧会にお邪魔できる機会がありましたら、是非また行ってみたいものです。
長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
主観全開のレポートでしたが、少しでも季刊エス・スモールエスに興味を持って頂ければ幸いです。
次回の記事は9月中旬のグループ展のお知らせになるかと!
どこのギャラリーのどんな企画のグループ展なのかは、次回でまた発表させて頂きます。
お盆明けで厳しい残暑が続いておりますが、皆様どうかご自愛くださいませ。
ではでは!
2023.08.18 削木




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